走行距離の少ない自動車

一般的に走行距離の多い中古車は購入しないほうが良いと言われています。自動車は精密機械なので、長く運転をすればするほど、内部が劣化してきて故障をするリスクが高まってしまうからです。では、走行距離が少ない中古車が良いかと言われると、必ずしもそうではないということも理解しておきましょう。走行距離が少なければ、新車と状態が変わらないのでいいのではないかと思っている人もいるでしょう。
走行距離の少ない中古車で、販売されてからまだ月日が経過をしていない自動車、新古車と呼ばれる実質上は新車ですがすでに登録をしているような中古車であれば、それほど気にする必要はないでしょう。問題なのは、新車登録をされてから、それなりに月日が経過しているにもかかわらず、走行距離が少ない中古車についてです。このような中古車の場合、前のオーナーは週末しかドライブをしないとか、ドライブをする時だけで、めったにその他には自動車を動かしていないということを想定できます。このようなめったに走らせていない中古車と言うのは、コンディションを逆におかしくしてしまう傾向があります。特にマフラーの所に、症状が現れやすくなると言われています。マフラーの所にさびや腐食が起きやすくなるのです。走行距離の少ない自動車の方が、マフラーのさびや腐食が起こりやすくなると言われると、ちょっと意外な感じがする人もいるかもしれませんね?
マフラーの所は、自動車を動かしている場合には、排気ガスの通り道になります。では、走行をしていない場合、マフラーには何が詰まっているでしょうか?それは、空気です。学生時代学んだことですが、空気には酸素や窒素、二酸化炭素とともに、水も含まれています。つまり、マフラーの所に空気があると言うことは、水分に常に触れるような状況下にあると推測することができるわけです。ちなみに水分ですが、マフラーパイプの一番低い所にたまりやすくなっています。このため、マフラーパイプの一番低い所がさびつきやすくなってしまうのです。
逆に定期的に自動車を動かしている場合、定期的に排気ガスが行き来することになります。排気ガスは高温で発せられる期待ですから、水分も熱せられた蒸発をしてしまいます。このため、パイプの所に水分がたまりにくくなり、逆にさびや腐食が起きにくくなるわけです。中古車を購入する時には、マフラーの状態を確認すべきです。