整備記録簿の確認

整備記録簿と言うのは、基本的にどの自動車にも付いている書類です。自動車のコンディションがどのようになっているかを知るための重要な情報がいろいろと記載されています。私たちからしてみると、病院にあるカルテのようなものと思ってください。整備記録簿の残っていない中古車は、自動車の状態を正確に把握できなくなります。機械である以上、どの自動車にも故障をするリスクがありますので、整備記録簿のない自動車は購入すべきではありません。ところで整備記録簿があるとして、具体的にどのようなことをチェックすればいいのでしょうか?
基本的には、いつどのような整備を過去に行ってきた中古車であるかということを確認しましょう。自動車はいろいろなパーツで構成されていますが、その中には消耗品も多数含まれています。消耗品は定期的に交換をする必要があります。エンジンオイルやファンベルト、タイミングベルトと言ったパーツは、消耗品の中に属していますので、交換をきちんと行っていないと、その中古車はかなり劣化が進んでしまっていると推測できてしまいます。特に走行距離がそれなりに膨らんでいる中古車の場合、消耗品の交換をきちんとしているかどうか、整備記録簿で確認をする必要があります。
特にパーツの交換をしているかどうかでチェックすべきポイントは、以下の数点についてです。まずはクーラントと言いますが、ラジエーターの冷却水を定期的に交換しているかどうかについてです。クーラントを交換するのは、何も劣化をするから交換をすると言うだけではありません。ラジエーターの内部やホースなどの掃除や洗浄をするために交換をしておいた方が良いという側面もあります。交換をする必要がないと言う人もいることは確かです。しかしクーラントを好感しないことで、クーラントが劣化を起こします。すると、内側に錆ができやすくなってしまいます。その結果、腐食を引き起こしてホースに穴があき、水漏れが起きる可能性があります。
実際に交換をしていない自動車の方が、水回りのトラブルが起こりやすいと言われています。水漏れが起きているということは、エンジンをきちんと冷却することができないことを意味します。結局エンジントラブルを起こす危険性が高まることになるわけです。またブレーキオイルの交換もしているかどうか確認をしましょう。ブレーキオイルの交換をしていないと、パッキン類の劣化が進み、オイル漏れが起こりやすくなって、ブレーキの鮮魚がしにくくなる可能性もあるからです。